ご挨拶

子どもたちのために関西学院ができること

関西学院院長中道基夫

院長  中道 基夫

人生の歩みを方向づける教育

関西学院は幼稚園から大学・大学院を有する総合学園であるとともに、卒業生の皆さんとのつながりも大切にしている生涯教育機関です。その目指すところは「“Mastery for Service”を体現する世界市民」の育成であり、在校生・卒業生の皆さんがさまざまな分野で活躍されています。そして、そのご活躍を“Mastery for Service”の実現として語られるところに、関西学院の教育の特徴があります。
関西学院初等部へと子どもたちを招くことは、真っ白な半紙に最初の一筆を入れるような緊張感があります。子ども時代に聞いた言葉、体験は重要な記憶として私の内に残っています。教育を通して出会った言葉や体験が幼い魂に与える影響は大きく、人生の歩みを方向づけるものであると信じています。
子どもたちが、知識を学ぶだけではなく、関西学院初等部で「あなたは愛されています」という言葉に出会ってくださることを願っています。毎日の礼拝の中で聞くこのような言葉は、子どもたちの魂に生涯消えることのない光と暖かさを与えてくれることでしょう。


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初等部長 福万広信

部長  福万 広信

一人ひとりが価値ある存在として、誰ひとり取り残さない教育

関西学院初等部の一日は礼拝から始まります。心を静め神と自分に向き合う礼拝は、初等部が最も大切にしている時間です。子どもたちは、讃美歌を歌い、聖書の教えに耳を傾けながら、感謝の祈り、また困難な状況にある人々ために祈りをささげ、スクールモットー“Mastery for Service”に基づくメッセージを受け取ります。 6年間で約1200回、子どもたちはこの礼拝を通して自らの歩みを振り返り、自分はどう生きるのかということを深く考えながら日々生活をしていきます。この経験は必ず子どもたちの生きる力となり、人生を支える土台となっていくことでしょう。
初等部のキリスト教主義教育の中心は、一人ひとりを価値ある存在として、ありのままを受け入れ、誰ひとり取り残さない教育です。自分が愛され、かけがえのない価値があると感じられる子どもたちは、自らも誰かを愛する人、大切にする人として成長していきます。やさしさや思いやりにあふれた学校で育つ子どもたちは、必ず誰かに寄り添い、誰かの支えとなり、誰かを助けて生きていく、それを自分の喜びとして歩む人になります。 今の時代をたくましく生きる知恵と力を身につけ、他者を愛し、他者のために生きようとする子どもたちを私たちは育ててまいります。