2021年4月26日 民主主義の担い手を育む

2021.04.27

 新しい学年、クラスになって2週間が経ちました。子どもたちは新しい環境にも慣れはじめ、新たなつながりが生まれています。生まれているのはつながりだけではありません、課題も見えてきました。

 課題の一つにチャイムで授業が始まらないということがあります。そこで学級活動の時間にクラスで解決策について話し合いました。話し合っていく中で、次の授業の準備をせずに遊んでいることが一番の原因だとわかってきました。

どのようにすれば次の授業の準備ができるのかアイデアがたくさん発表されます。最終的には多数決をとり、「日直が準備できているか一人ひとり見回って、できていない人には声をかけていく」という方法に決まりました。しかし、この方法に納得いっていない子たちもいます。

民主主義において大切なことは、多数決を原則としながらも少数派の存在をないがしろにしないということです。この案に反対している子たちの主張は「日直の仕事が大変になりすぎる。日直の休み時間が削られる」ということです。そこで、「できるだけ日直の仕事が増えないような声のかけ方を探っていく」ということになりました。また、「一人ひとりが準備をしていれば日直の仕事がなくなるから、日直の仕事をなくしていこう」という話で話し合いが終わりました。

教師が「こうしなさい」とルールを決めることは簡単です。しかし、それは子どもが学ぶチャンスを奪っているように感じます。話し合いには時間がかかりますが、かけるだけの価値があります。民主主義の担い手を育む学校でありたいです。