9月10日 終末時計


2025.09.11

本日の心の時間で、ある先生のお話を聞きました。人類滅亡までの時間を表す「終末時計」なるものが、現在23時58分31秒を差しているそうです。ウクライナやガザに見られる悲劇は、排他的なものの見方が世界を支配し始めていることの象徴にも見えます。米国では広島長崎への原爆使用を正当だとみなす人々が未だに50%を越えているとか。互いに武器を突き付けて膠着状態をつくる抑止の姿勢が本当に平和だといえるのでしょうか。戦後80年を迎えた今年の8月6日の記念式典にて広島県湯崎知事はこうおっしゃったそうです。「人類は太古の時代から抑止力を目指してより強力な武器を作り続けてきた。しかしその度にリーダーが、もしくは民衆が過ちを犯し戦争を繰り返してきた。抑止とは、あくまで頭の中で構成された概念または心理、つまりはフィクションであり、普遍の真理ではない。」
この話を聞きながら、「国際的なコミュニケーション力」とは一体何かを自分に問いました。英語や他国の言語を使いこなせるに越したことはありません。それと同時に、様々な国の人々と原爆について、抑止力について語り合える知的体力、そういう類の力こそが大切なのではないかと思います。話せるだけの材料とものの見方の醸成、そして具体的に何ができるのか、そういう学びを積み上げられれば幸いです。