夢と希望を実現しよう
“Mastery for Service”
“幼子はたくましく育ち、
知恵に満ち、
神の恵みに包まれていた”
今年度も残すところあと1ヶ月となりました。
6年生のみなさんはいよいよ卒業の時が近づいてきました。
6年生の皆さんへ「2羽のハト」という話を贈ります。
2羽のハトが人間に捕らえられ、かごの中に入れられました。
ハトには毎日、たくさんのおいしいエサが与えられました。
1羽のハトはうれしそうによく食べました。もう1羽のハトは全然食べませんでした。
次第に1羽のハトはまるまると太り、もう1羽のハトはやせ細っていきました。
ある日、太ったハトがやせ細ったハトに尋ねました。「君はなぜ、食べないんだ?こんなにごちそうがあるのに。」
するとやせ細ったハトは答えました。「僕には夢があるんだ。もう1度あの大空を飛んでみたいんだ。」
それから幾日か過ぎ、やせたハトは、ますますやせ細っていきました。
ところが次の瞬間、やせたハトは、かごの隙間からするりと体をすべらせて大空に飛び立っていきました。
この話は何を意味するのでしょうか?
自分の大きな夢や希望を実現するためには、努力が必要です。
時に苦しいことや辛いことがあるでしょう。夢や希望を実現するためには、
それらのことを我慢し、耐えていかなければなりません。
やせ細ったハトは食べることを我慢し、大空を飛ぶという夢を実現したのです。
6年生の皆さんには、これからの人生、夢と希望をもって生きてほしいと思います。
新約聖書ローマの信徒への手紙5章3~4節にこう書かれています。
「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを」。
我慢が自分を鍛え、希望を生み出すのです。卒業しても、どうかこのことを忘れないでください。
皆さんの夢と希望がかなうように祈っています。
最後になりましたが、本年度の1年間(正確にはあと24日ありますが)、
初等部の児童が大きな事件や事故に巻き込まれることなく過ごせたのも、
保護者をはじめPTA、地域の皆様のおかげでございます。
心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
来年度も引き続き、初等部の教育活動にご理解とご支援を賜りますようによろしくお願いいたします。